「エースコンバット」の世界を構成する「ストレンジリアル」について学ぶ:歴史編

さて2回目となりました「ストレンジリアルについて学ぶ」、前回は「ストレンジリアルの地理」についてひと通り解説したので今回はストレンジリアル世界の歴史について解説していきます。

シリーズの時系列は「ZERO」→「3D」→「04」→「5」→「 6」→「7」→「X」→「3」となっています。

11〜16世紀ごろ

この世界で確認できる最も古い歴史は11世紀にまで遡ります。このころ現在のベルカ公国内で「シュティーア城」の建設が始まりました。

そして15世紀ごろには「アネア大陸」内で嘗て王国だったエメリアと、嘗て帝国だったエストバキアが対立し、さらにエメリア内でも豊かな土地である「グレースメリア」の支配権を巡り複数の諸侯が対立するという混沌の時代を迎えていました。

これを見かねたかつてのエメリア王「アウレリウス2世」は士気高揚のため「金色の王」を作り、さらに自らが最前線に立ちエメリア王国中の諸侯達を説得、最終的には戦わずしてエメリア国内の統一を果たし、最大の敵であった「コルネリアス侯」もアウレリウス2世に協力し、最終的にエストバキア帝国の侵攻を退けました。これはのちに「金色の王」の伝説として語り継がれることとなります。

アウレリウス2世の肖像画

そして16世紀ごろにはオーシア連邦で海軍の「第三艦隊」が設立されます。オーシアがいつ建国されたのは不明ですが、少なくともこの出来事以前であることは確かです。

1900年代初頭

それから産業革命が起き、20世紀に突入するといよいよこの世界にも飛行機が登場します。ベルカ連邦(当時)は1905年に勃発した「オーシア戦争」で世界初の空軍を結成、これまで偵察にしか利用されていなかった航空機を兵力として転用し、対地攻撃を行うことで大きな戦果を挙げます。現実世界での軍用機の登場は1914年の第一次世界大戦なので10年近く早い登場に。

この「オーシア戦争」は1910年まで続き、上記の軍用機のような新兵器が多数登場したことから、現実における第一次世界大戦のようなものだったと推定されます。また1940年代にも何らかの大戦が起きており、ベルカのエースパイロットである「ヨナス・スタルケ」が大きな戦果を残していることが「ZERO」のアサルトレコードで語られています。

1980年代

1980年代になると、「オーシア連邦」と「ユークトバニア連邦共和国」が世界の覇権をかけて互いに対立、この世界における冷戦が勃発します。この冷戦は90年代後半まで続き、ユークトバニア海軍は「アーセナルシップ構想」に基づき「シンファクシ」と「リムファクシ」という弾道ミサイルを発射可能な原子力潜水艦の設計に着手、オーシア連邦も対抗して「戦略防衛構想」(SDI計画)を行い互いに軍拡を進めます。

シンファクシ級原子力潜水艦


1990年代

1994年、小惑星「ユリシーズ」が地球に衝突することがIAU(国際天文学連合)により明かされます。当初破片はユージア大陸を中心に落下するとみられていましたが、1998年の再調査によりアネア大陸東部にも落下することが判明、この突然の発表により対策もままならないまま、エストバキア連邦は大きな被害を被ることになります。

その一方で「ベルカ連邦」は80年代後半から続く経済的疲弊に耐えきれず自治州を独立させたり、領土を隣国に売却する事でそれを凌ごうとしていましたが解決には至らず。結果的に民衆は不満を抱き、1991年12月に「ベルカ民主自由党」が政権を掌握します。3年以上かけ軍備の増強を進め、1995年3月に周辺国への侵攻を開始、「ベルカ戦争」と呼ばれる大規模な大戦がまたも勃発します。

用意周到に計画を練っていたこともあり、当初はベルカ側に有利に傾いていた状況でしたが、周辺国が「連合軍」を結成。伸びきった前線に対応しきれなかったこともあり同年5月13日には国内への完全撤退を余儀なくされます。

これにて一件落着…と思いきや、5月17日には連合軍側が「核査察」を名目に逆侵攻、ベルカ側は敗走を繰り返し、さらに6月13日には自国内で核を使うという暴挙に出たことから、これを不服とした国民や連合軍主導の暫定政権が誕生。6月20日には降伏文書に調印し、その結果としてベルカ連邦は解体、南部の国土もオーシアに割譲され戦争は終結しました。

しかしそれから半年以上経った1995年12月25日、突如これを見かねた元連合軍の将校やベルカ連邦の残党がクーデターを計画、しかし連合軍は弾道ミサイルの発射をなんとか阻止し、今度こそ事態は収束しました。この一連の事件はあまりにも悲惨だったためかその後各国で軍縮が起こり、その結果オーシア連邦とユークトバニア連邦共和国の冷戦終結にも繋がりました。

さて、それから2年後の1997年、ユージア大陸では各国が「ユージア同盟軍」を組織し一つにまとまろうとしていたのですが、南部の国々がオーシア連邦との不平等条約「スプリング海条約」を締結しようとします。しかし当然ながら他の国々はこれに反対、結果としてクーデターが発生し、大陸は戦火に包まれます。結果的にクーデターは鎮圧されましたが、条約締結がお流れになったのかは語られていません。

そしてその2年後の1999年7月、ついに小惑星ユリシーズが地球に衝突、以前から迎撃用に「ストーンヘンジ」と呼ばれるレールガンが建造されるなどの対策は練られていましたが完全な解決には至らず各地に大きな被害をもたらします。エルジア共和国(現:エルジア王国)は首都付近に破片が落下し市街地の一部が水没し、エストバキア連邦は被害によって無政府状態になり、2013年になるまで長い内戦が続くことになります。

しかしユージア大陸とアネア大陸東部以外の被害は限定的なもので、その後もそれ以外の国々は発展を続けます。

「ストーンヘンジ」、由来は6基並んだ姿がストーンヘンジに似ていたことから。

2000年代

1999年の小惑星ユリシーズの落下により世界は混沌とした状態になっていました。アネア大陸のエストバキア連邦では内戦が勃発し情勢が悪化、2002年にはそれを理由に各国からの支援も打ち切られることに。2007年には「リエース派」と呼ばれる派閥が統一を果たし、エメリア共和国も支援を再開しますが、これがまた新たな火種となり2013年まで内戦は続いてしまいます。

エースコンバット 7「Aces at War」より。
ユリシーズのほとんどはエストバキアに落下していることがわかります。

一方FCU(中央ユージア連合)はエルジア共和国に難民を押し付けることで問題解決を図ろうしていましたが、当然エルジア側はこれに反発し、2000年4月にビザの発給を制限する形で受け入れを事実上拒否します。

それでも難民の押し付けは止まらず、エルジア側はこれを武力で解決することを目論みます。その手始めに2003年夏に「サンサルバシオン」に侵攻、ストーンヘンジを占拠しこれを転用することで制空権を掌握、大陸全土を支配下に収め、FCUは2004年には大陸の隅の島国「ノースポイント」への撤退を余儀なくされます。

しかしながらFCU側も一方的にやられていたわけではありません。残された戦力を再編成し反攻の準備を整え、伝説的なエースパイロット「メビウス1」の活躍もあり徐々にエルジアを押し戻します。さらに2005年1月には反攻作戦を開始し、4月2日にストーンヘンジを無力化、同年9月19日には逆にエルジアを首都にまで追い詰めこの戦いを終わらせます。

その後も2005年9月26日、2006年にエルジアの若手将校によるクーデターが発生しますが鎮圧されます。エルジア共和国はFCU主導の暫定自治状態になりますが、2008年にそれも終わり、エルジア政府は旧王家を復権させ王政復古を推し進め、また無人機の開発にも着手します。

その一方で、オーシア連邦とユークトバニアは90年代後半から融和路線を継続しており、2008年のG7サミットではさらなる軍縮に調印するなどして平和維持に努めようとしていました。長くなったので続きは次のページにて。

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