インターネットの有名人、「いらじ先生」の家は本当に「エースコンバット7」に登場するのか?かねてからの噂を調査するためファーバンティ市街を飛ぶ

今年1月15日に発売された「エースコンバット」シリーズ最新作である「エースコンバット7」、そんな本作にて、ネットの一部界隈で有名な「いらじ先生」という人物の家が登場するという噂がなされていた。

その噂の根源となったのは、今年1月25日に投稿されたあるツイートである。そのツイートはミッション15の舞台となるファーバンティ市の郊外にいらじ氏の近所と酷似した地形があるというものであった。このツイートはそこそこ大きい反響を呼び、本稿執筆時で2900回以上もリツイート(共有)された。

プライバシーの観点から画像の一部にぼかし処理を施している。ご了承いただきたい。

しかしながら多くの人に共有されたにも関わらず、誰一人としてその場所がどこにあるのかは分かっておらず、そもそもこのスクリーンショットとされるものはコラ画像ではないかという指摘すらある。

そこで筆者はこの「噂」を検証すべく、ファーバンティの空へと向かった。

いざファーバンティの空へ

「エースコンバット」シリーズは「6」からマップが広大になり、より広々とした空を飛びまわれるようになった。それ故に捜索の難易度はかなり高い。捜索対象地域は郊外のみと限られてはいるが、それでも一辺が十数キロという広大なマップから対象の地形を探すことは、砂漠の砂粒の中から米粒を探し出す行為に等しい。

黄昏時の暗みがかかったオレンジ色に包まれる平和なファーバンティの街並みを飛び回るうちに、あることに気づいた。そう、この街並みの住宅街はどれもアメリカの郊外のようなそれだったのだ。

そもそもの話、確かにファーバンティの制作には埋立地などの港湾地域では東京の航空写真が利用されているが、街の大部分はワシントンD.C.、ロサンゼルス、トロントの航空写真が使われており(参考)、おそらくは前述の3都市をモデルにしている。そこに特に有名でも栄えてもいない田舎町、それもピンポイントで氏の近所の航空写真を利用するだろうか?

そして「7」では前世代機より利用できるリソースが大幅に増えており、過去作では航空写真のままだった小さな建物に至るまで、ほぼ全ての建造物がポリゴンで作られている。だが記事冒頭のツイートのスクリーンショットは建物が全て平面のままであり、その上市街地が不自然に途切れている。

手の込んだ「いたずら」

結論を言うと、ほぼ間違いなく氏の家は存在せず、冒頭のツイートはコラ画像だと思われる。氏が多方面に迷惑をかけており、度々問題となっているのは紛れも無い事実だが、無関係の作品を利用して迷惑をかけるのはいかがなものだろうか。

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