笛木氏の『フォートナイト、スプラトゥーン、PUBG、若者を洗脳する戦争ゲーム』という記事、そしてゲームに対する偏見への反論

本日5月8日にジャーナリストを自称する「笛木ひろふみ」なる人物が自身のブログに投稿した「フォートナイト、スプラトゥーン、PUBG、若者を洗脳する戦争ゲーム」という記事が大きく注目を集めている。

一部ではこの「ジャーナリスト笛木」は存在しないジャーナリストで「釣り」の可能性も指摘されている。それ故に相手にしないほうがいいとも言われているが、釣りであるにせよ無いにせよ、間違った情報を大々的に発信し、ゲームに疎い人々に偏見を広めようとしているのは見過ごせない。そこで笛木氏の主張へ反論することにした。

笛木氏の記事では人気TPS(三人称視点シューティング)のスプラトゥーン、そして同じく三人称視点の所謂「バトルロワイヤル」ゲームであるフォートナイト、PUBGが「プレイヤーに報酬を与えることで洗脳し、人間の暴力性を引き出し現実とゲームの区別がつかない人間を生み出している」、「ゲームシステムが〇〇なのはプレイヤーを兵士に仕立てるため」「広告で洗脳しようとしている」と主張し、最後には「戦争ゲームをやめて剣と魔法のゲームをやるべきだ」と結論づけている。

主張への反論

まずは「報酬を与えることで洗脳し、現実とゲームの区別がつかない人間を生み出している」という主張だ。確かにスコアや報酬などはゲームプレイを続ける大きな動機ともなるし、ゲームの根幹を担っているのは事実だ。だがそれを理由にゲームにのめり込むことはあっても、よほどのことがない限り現実世界でゲーム内と同じ行動をしようという発想には至らないだろう。

何故なら現実世界でゲーム内と同じことをしたとしても、ゲーム内や現実世界でそれらの報酬が手に入るわけではないからだ。それに場合によっては取り返しのつかない事態になってしまうリスクすらある。

ゲームは「現実」とは違う

続いて「ゲームシステムが〇〇なのはプレイヤーを兵士に仕立てるため」という主張だ。例えば氏はPUBGの航空機からパラシュートで島に上陸するシステムを例に挙げ、「これによりプレイヤーは空挺降下の経験を積み、遊んでいるうちに兵士に仕立て上げられている」と批判しており、これと似たような主張を記事内で幾度も繰り返している。

恐らくは米軍が兵士の訓練用にビデオゲームを取り入れていることを踏まえてこう主張しているのだろう。しかしながら、兵士の訓練用に作られたものとエンターテイメント性や競技性を重視したゲームでは実戦とはわけが違う。たとえそれらのゲーム世界で狙撃をしたり戦闘経験を積んだとしても、ゲーム世界の戦闘と現実世界のそれでは感覚は大きく異なり、とてもノウハウが共有できるようなものではない。

「ゲームと現実の区別がつかない人間を生み出している」としてビデオゲームを批判している氏がビデオゲームと現実の区別がついていないのは皮肉なことである。

広告についてはあらゆる娯楽作品どころか商品で展開されており、いくら広告しても結果に結びつくとは限らない。広告を打つだけで商品やサービスを手に取らせるよう「洗脳」なんてできれば願ったり叶ったりだ。

そして最後の「戦争ゲームをやめて剣と魔法のゲームをやるべきだ」という主張も疑問符がつく。氏は「ウィッチャー 」や「シャドウ・オブ・ウォー」をやるべきと主張しているが、これらの時代では剣と魔法が人を傷つける道具、ひいては戦いの道具として使われており現代における銃器と本質は何ら変わっていない。現代戦から程遠いイメージだからなのか、ファンタジー的だから引き合いに出したのかは分からないが、全くもって意味不明である。

最後に

「ビデオゲームには一切の問題が無い」と言えばそれは嘘になる。確かにゲームと現実の区別がつかない人がいない訳ではないし、ゲームに触発され事件を起こしてしまう人もいる。だが笛木氏の主張はそれらを拡大解釈し、被害妄想を含めた偏見に基づく「憶測」に過ぎない。

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