略奪、圧政、工作!あらゆる手段を駆使してカリブの屈指の経済大国を目指せ。「トロピコ6」レビュー!

カリブの島国の「プレジデンテ」(大統領)となって経済発展を目指す「トロピコ」シリーズの最新作が本作「トロピコ6」だ。Steamではすでに3月に発売されていて、PS4版も9月27日に発売予定だ。

一応Steam版でも音声含め日本語データが存在してるんだが、ここに記されている手順を踏まないと利用することはできないので注意だ。なお翻訳途中なのか、一部未翻訳部分やボイスとテキストが合ってない部分もある。

困難を乗り越えカリブの大国を目指せ

どんなゲームなのかというと、産業を育てて外貨を稼ぎ、内圧や外国の圧力をうまく対処してトロピコを強大に、そして政権運営を確固たるものにすべく奮闘するゲーム、つまり「独裁国家経営シミュレーション」だ。

国家言えども先立つモノが無ければ食べていけない。まずは畑や鉱山を作って資源や農作物を輸出し、お金が溜まったらさらに高く売れる加工品を作れる工場を建設して…といった具合に産業を育てて経済を発展させていく。時代が進めば観光業や金融でも稼げるけど、あくまでも副収入なのでこれが基本だ。

経済が発展して国庫が潤っても、ただそれだけでは国民は満足してくれない。住民たちが住める住居や娯楽施設、それから病院や警察、教会なんかも建てて国民のQOLを向上させなければ彼らにそっぽを向かれてしまうし、酷くなると反政府ゲリラと化して破壊活動を行ったり国家の転覆を狙ってくる。

軍を強化したり監視体制を強化して押さえつけることも可能だが、反政府ゲリラの破壊活動は電撃的で対処しづらい上に、軍部が寝返って軍事クーデターが起きることも。とは言え軍人を厚遇していれば軍事クーデターはまず発生しないし、消防署と建築業者を増やせば反政府ゲリラの破壊活動にも対応できるので圧政で行くか善政を敷くかはプレイヤー次第だ。

もちろん独裁者のゲームらしく「選挙をしない」という選択肢もあるし、定期的(デフォルトだと10年に一回)に行われる選挙に勝って合法的に政権に居座り続けることもできる。もし勝てなさそうなら不正や賄賂である程票の操作もできるし、戒厳令を敷いて選挙を一時的に無効化することもできる。政権に居座るためならどんな手段でも使っていこう。

もちろん「国家を運営するゲーム」なので、対処すべき相手は国内勢力だけではない。国家として生き残るために時には外国勢力の要求を聞き入れたり、同盟を結んだりしなければいけない。各国勢力との関係が冷え込めば禁輸措置を受けたり最悪侵略されることになるうえ、基本的に「5」のように撃退することも出来なくなっているので外国との関係は重要になってくる。

全体的な作りは「5」+「4」

基本のシステムは今まで通りだが、全体的な作りは「5」をベースに「4」のシステム、新システムを織り交ぜた感じという印象だ。

「5」と同じく「時代」の概念や「研究」の要素が存在していて、時代の流れと共に新たな施設や布告、憲法の選択肢が利用できるようになっていく。本作では前作以上に研究が重要で、ほとんどの建物のワークモードや布告、憲法の選択肢は研究で得られる「知識」を利用してアンロックすることになる。

「4」のオミットされた要素も改善されたうえでいくらか復活していて、建物のワークモード(運営方針)を選べたり、大臣を任命できる要素(4と違い任命しなくても支障はない)や、選挙前の演説も復活している。

それから新システム。PVなんかでも強調されてるが、本作はマップ上に複数島が存在していて、橋をかけたり船着場を作ることで複数の島にまたがった国家を作ることが出来る。さらにトンネルを山間部に通すことも出来るし、宮殿を移設させることも可能なので土地をフルに活用できるぞ。

が…マップが広くなったのかと言うとそうでもなく、むしろ全体的に陸地が減って狭くなっている。今回MOD抜きで最大1万人まで人口増やせるのにこれはちょっと…

また本作には「襲撃」という新システムもある。時間経過とともに生成される「襲撃ポイント」を溜めることで、人材やアイテムを入手したり、妨害行為や各国のランドマークを強奪することが可能でゲームを有利に進められるぞ。

ランドマークは観光客から見物料が取れる上にそれぞれ固有の効果を持っていて、エッフェル塔なら島全体にTVやラジオの効果範囲を広げ、ホワイトハウスなら布告にかかる費用と維持費を半減させる…といった具合にメリットをもたらしてくれる。ただし全種類奪えるわけではないので奪うランドマークはよーく考えよう。

今までほとんど使い道のなかったスイス銀行口座にも使い道が出来ていて、「ブローカー」と呼ばれる人物にスイス銀行口座の金額を支払えば、各国や各派閥の支持率を上昇させたり、妨害やアイテム、高学歴の住民の入手も行える。

それとゲーム部分と直接的な関係はないんだが、本作はゲームエンジンにUnreal Engine4を採用していてビジュアル面も大幅に強化されている。特に光の反射具合や夕日、自然の表現は圧巻だ。

ただビジュアルは良くなったんだが建物の見た目のバリエーションは相変わらず少なく、どうしても似たような街並みが出来てしまうのは残念な点。それでも前作に比べてマシになったと言えばマシなんだが。

そしてユーモアと皮肉の混じったテキストは今回も健在だ。特に大統領補佐官のペヌルティーモは豊富なコスプレ?とユーモアを交えたセリフが多く、日本語ボイスを務める江原啓之氏の演技もいい味を出してくれている。

最初は少し取っ付きづらいかもしれないが、経済や街を少しづつ発展させていくのは楽しいし、気づけば時間を忘れる程のめり込んでしまうゲーム。シリーズがこれだけ続くのも納得だし、経営シミュレーションが好きな人なら買って損はない一本だ。

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