金曜日, 11月 15, 2019
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「ドンキーコング」をめぐる裁判で任天堂を救った弁護士、ジョン・カービィ氏が79歳で死去

任天堂とユニバーサル映画との「ドンキーコング」をめぐる裁判で任天堂を危機から救った弁護士、ジョン・カービィ氏が2019年10月2日に死去していたことがニューヨーク・タイムズの記事にて明らかになりました。

彼は米国で1960年代に起きた公民権運動でも活躍を果たしましたが、彼の仕事で最も有名なのは、1984年に任天堂とユニバーサルとの間で起こった「ドンキーコング」をめぐる裁判でしょう。

この裁判はユニバーサルが「ドンキーコングが映画『キングコング』の著作権を侵害している」とし、任天堂に損害賠償を求め訴訟を起こしたもの。

米国任天堂のハワード・リンカーン氏は当初は和解金を支払い決着をつけようとしましたが、一転しユニバーサルと戦うことを決意。その際に抜擢されたのがカービィ氏でした。

カービィ氏はゲームと映画の違いについて説明し、ドンキーコングの開発と完成に至る経緯について宮本茂氏の供述書と共に説明、さらにオリジナルの「キングコング」(1933年版)に関する版権は既にパブリックドメイン(著作権切れ)となっており、ユニバーサル映画はそもそも「キングコング」の権利を所有しておらず、無許可で1976年版「キングコング」を制作していたことが判明、結果的にユニバーサル映画側の訴えは退けられることとなります。

しかし物語はここで終わりません。今度は任天堂側が「ユニバーサル映画が同訴訟を提起したことは『ドンキーコング』の名誉を毀損した」として反訴、ユニバーサル側も反訴を行いましたが、カービィ氏の活躍により任天堂側の主張が1986年に認められ、ユニバーサル映画は約160万ドルの損害賠償を任天堂に支払うこととなります。

そしてカービィ氏は任天堂から感謝の意として3万ドルのヨットが贈呈され、「ドンキーコング」の名前をヨットに利用できる権利も与えられました。

ちなみに「星のカービィ」の「カービィ」の名前は彼に敬意を示して命名されたと宮本茂氏は述べていることが明かされています。

的確な証拠集めと弁護によって任天堂を窮地から救い、米国ゲーム業界における影響力の増大にも貢献したカービィ氏、どうか安らかに。

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